クラウドへ移行するメリット徹底解説。オンプレミスとクラウドの違いとは?

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照会 707回 作成日: 21-08-20 17:30

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これまで社内システム構築はオンプレミスによるものが主流でした。しかし、変化の激しい現代において、オンプレミスからクラウド移行する企業が増えてきて、クラウドは必要不可欠な時代になりました。

 

実際に多くの企業がクラウドを導入し、自社の生産性の向上や業務効率化をはかっており、総務省「情報通信白書」は、2019年時点ですでにクラウドサービスを利用している企業はなんと64.7%に及んでいると述べています。

 

そこで、今回はオンプレミスからクラウドへの移行を検討しているあなたに向けて、オンプレミスとクラウドの違いを分かりやすく解説し、クラウド移行のメリットを具体的に説明していきます。

 

クラウド移行の重要性を理解して、時代の流れに合わせた業務の効率化や生産性の向上を図ってみてください。

 

 

オンプレミスとクラウドの違いとは?

 

それではまずはオンプレミスとクラウドの違いを解説していきます。

 

 

 

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«オンプレミスとは?»

 

オンプレミスとは「自社運用」ともいわれ、サーバーやソフトウェアなどの情報システムを起業や個人などの使用者が、管理する設備内に設置し運用することを指します。

 

オンプレミスのメリットは、カスタマイズを自由に行うことができるため、サーバーやソフトウェアなどを自社で構築・管理する際は、必要なものの要件に合わせて自由に操作することが可能です。

 

またサーバーの稼働場所が身近にあり使用場所との物理的距離が近いため、サーバーやソフトウェアを利用する際に、通信遅延が少ないといったメリットもあります。

 

しかしオンプレミスには、様々なデメリットもあります。

 

例えば、

・初期費用が高い

・セキュリティ対策も利用者自身で行うため手間がかかる

・機器の故障も自社で対応しないといけない

・自社でのサーバーの資産管理をする必要がある

などといったものです。

 

オンプレミスは自社内で利用するため、サーバー機器の購入や設置場所の確保なども必要になり、初期費用が高くなる傾向があります。

 

また機器の故障時も、自社での対応が必要になるため、機器入れ替えの手間がかかったり、余計に費用がかかるなどというデメリットもあるのです。

 

そんな中で近年、注目されているのが、クラウドサービスです。そんなクラウドサービスがどのようなものかみていきましょう。

 

 

 

 

«クラウドとは?»

 

クラウドとは、サーバーや機器を購入することなく、主にインターネット経由でクラウドベンダーな提供しているサーバーやストレージなどの機器を、自社に必要な分だけ導入し利用分だけ料金を払うサービスを指します。

 

現在、クラウドサービスは国内で広く普及しており、クラウドのサービス形態は3つあります。

 

サーバーやストレージなどのハードウェア・インフラを提供する「IaaS(Infrastructure as a Service)」、システム開発に必要なミドルウェア、データベース管理システムなどのソフトウェアを利用するためのプラットフォームを提供する「PaaS(Platform as a Service)」、そしてソフトウェア自体をサービスとして提供する「SaaS(Software as a Service)」の3つです。

 

一言でいうと、オンプレミスとクラウドの違いは、サーバーや機器を自社設置したりする必要がないという点ですが、ではこのクラウドのメリットはなんでしょうか?

 

どうして多くの企業がオンプレミスからクラウド移行をしているのかをみていきましょう。

 

 

 

 

 

クラウド移行のメリット5選!

 

クラウド移行のメリットは5つあります。順に分かりやすく解説していきます。

 

 

 

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«短時間で運用できる»

 

オンプレミスからクラウド移行するまで、たったの数日しかかからず、手間も少なく導入できます。オンプレミスはハードウェアやソフトウェアの外注、納品までの作業から始まるためサーバー構築に時間がかかりますが、クラウドは既定の整えられたクラウド環境を利用することができるため、短時間で利用が可能になるのです。

 

具体的には、オンプレミスは導入から利用まで数ヶ月が目安ですが、クラウド移行は数日から数週間で導入可能なため、導入時のハードルが格段に下がります。

 

今日では新型コロナウイルス感染症の影響のため在宅勤務が増えたことにより、早期にクラウド移行が必要な会社も増加してきています。そのため、このように迅速な対応ができるのもクラウド移行の魅力です。

 

最近では働き方が変化し、在宅ワークを導入する会社が増え、セキュリティの脆弱性も問題になりつつある会社は一刻も早く、クラウド移行が必要になってきています。

 

そのため、クラウド移行の容易さも、魅力の一つと言えるでしょう。

 

 

 

«低コストで移行・運用できる»

 

クラウドサービスはオンプレミスに比べて、コストを削減して利用することができます。オンプレミスからクラウドへの移行も低コストで可能です。

 

どういうことかというと、クラウドは、サーバーやハードウェアに高額な費用をかけずに、既存のクラウドサービスを利用するため必要なシステムリソースに対して料金を払います。(なかにはクラウドの種類によっては、時間単位でサーバー料金を払うものもあります。)

 

そのため、サーバーを利用しなくなればその時点で利用を止められることもでき、柔軟性があるサービス導入になるのです。

 

また保守切れを迎えたハードウェアの更新などのメンテナンス作業はクラウドサービス提供会社に任せることができ、運用保守のコストもオンプレミスに比べて圧倒的に低くなります。

 

 

 

 

«どこからでも社内システムの利用可能»

 

クラウド移行をすれば、インターネットさえあれば、どこからでも利用できます。

働き方が多様化し、在宅ワークやリモートワークが促進されるようになってきた現代で、場所を選ばずに社内システムを利用出来るクラウドのメリットは大いにあるでしょう。クラウド移行は現代の働き方に適したサービスといえます。

 

 

逆に。オンプレミスではサービスの利用時、サーバーは物理的に近くにないと利用できず、利用者が場所を選ばず同時に利用するための環境構築は難しいです。

 

このように、働き方の変化に合わせて、場所を選ばずに利用できるクラウドはより注目を浴びるようになりました。

 

 

 

«容量の拡張ができる»

 

多くの企業は、いずれストレージ容量を自社のデータ容量に合わせて、変更します。

 

その場合、オンプレミスのサーバーの容量を拡張するためには、高額なコストと拡張のための手間が必要になるのですが、クラウドであれば業務データの増減に応じ、簡単に使用量を変更することが可能です。

 

ストレージ容量の変更方法はとてもシンプルで、契約使用料を増量または減量変更し、それに合わせた月額利用料金を払うだけで済みます。

 

たとえば、Webサイトにアクセスが急増した場合はストレージを増強し、ピーク後にストレージを削減するなど、柔軟な対応が可能になり、無駄なコストも削減可能です。

 

 

 

 

«利用者が行う手間が省ける»

 

オンプレミスはシステム災害が起きると、基本的に自社で対応しなければなりません。そのため、障害発生時に対応できる24時間体制が必要であったり、対策マニュアルの作成が必要であったり手間がかかってしまうのです。

 

しかし、クラウドはシステムエラーが起きた場合、クラウドサービス会社が早期に復旧対応を行ってくれます。そのためクラウド利用者は、サービスの問題が起きた際なども、サービス復旧をただ待つだけで、面倒くさく大変な復旧作業をする手間が完全に省けるというメリットがあるのです。

 

 

まとめ

 

 

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本記事ではオンプレミスとクラウドの違いを解説し、クラウド移行のメリットについて詳しく解説しました。

 

業務形態が数年前とは著しく変化する中で、クラウド移行のメリットはとても大きくなっています。2019年時点でクラウドの導入率が約65%もあるので、今後もさらなる加速度で企業がクラウド移行することが予想されます。

 

コストや使用時の手間の削減や、利便性を考慮すると、クラウド移行のメリットは計り知れないでしょう。ぜひこの機会にオンプレミスからクラウド移行の重要性やメリットを理解し、クラウド移行の検討をしてみてください。